賞味期限

食べ物には賞味期限がある。
その日付を越えると美味しく食べられなくなる。

この賞味期限はたぶんあらゆるものにあると思う。
昔好きだった音楽も今聞いたら好きじゃないなと思う事だってある。
昔感動した映画も改めて見てみればありふれていてつまらないかもしれない。
中学の時面白かった友達も高校に入ってから会ってみればあの頃のノリが何だかサムく感じたりする。

別にこれは悪いことではない。食べ物と同じように感動や友情だって風化して行くのは当たり前。
感性も常に変化していないとそれ自体が錆びてしまう。
だから音楽や映画の好みが変わるのも当然なのかもしれない。

人間たちはそうゆう変化を恐れてしまう。
新鮮な食べ物を得るために、いま手に持っている腐りかけの食材を捨てることができない。
常に時間は流れて自分は過去へ引っぱられている。それに逆らって未来へ歩く事を、無意識のうちに人間は避けてしまう。
無意識は怖い。

お土産とかで貰ったお菓子はなんだか勿体なくて食べることができない。
でもそんな事をしているうちに賞味期限が切れてしまったら、せっかくのお土産は美味しく食べることはできない。本末転倒。

大切に仕舞っていてもいつか賞味期限はくる。
だったら一番美味しいときに余すところなく味わってしまいたいのだ。
今しか味わえない物を味わって、味わい尽くしたら手放す。そんな貪欲さを持っていたい。
し、そうゆう人間の貪欲な消費にも耐えうるような、強さのある人になりたい。

と、布団の中で思った。
この文章は一番自分に送りたい。少しは反省して欲しい。

明日の朝、家を出る頃には雨が止んでいるとうれしいな。おやすみ。